文献探しはI-Scover とともに (第2回)

I-Scover なにしていますか?

暇ですか? 検索してもらっていいですか?(3/4)


五味 弘 = OKI (沖電気工業) エバンジェリスト | 2017年8月23日


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Bパート「I-Scover の検索結果はうれしーのか」

論文の検索結果として、どのようなものが得られたのか。「検索結果がありません」という一番残酷な天使の結果を目の前にして、どう思うのか。これは検索システムのデータベースが貧弱だったのか、それとも検索語の選択で間違えたのか、そもそもそんな研究はまったく存在していないのか。その責任は色々とあるが、ここは一言だけ「ざまぁ」。まさに「骨折り損のくたびれ儲け」である。こうならないためにもI-Scoverで検索をどのようにするかは重要である。

たとえば、「萎え」でI-Scoverを検索してみよう。残念ながら、結果は「見つかりません」。確かにI-Scoverと電子情報通信学会は萎える。もちろんGoogle であれば萎えない。しかしこれで嘆き悲しんで萎えても仕方がない。I-Scoverに罵詈雑言を浴びせるのは早計だ。なんと言ってもあなたは萌え人間であり、検索結果のゴミに悩む必要もないのだから。

逆に多すぎる検索結果はこの世に災いをもたらす。検索に絞込みが必要になる害悪である。もっと言えば、最初から絞り込んだ検索をするべきある。検索を何回も繰り返していると、災いの炎が見えてくる。こうなれば、しめたものである。論文検索の使い手である。検索ヲタクになるには徹底的に論文検索をするのだ!このためにはまず気ままに検索してみよう。これが検索プロ(検索ヲタク)への道である。誰もこんな道は歩きたくないだろうが。

多すぎる検索結果は何も持たらさない (33,291件)

たとえば、とある検索で33,291件の文献が見つかった。これはあまりにも多すぎる。多すぎる結果は君とI-Scoverのコストの無駄遣いだ。君のことはどうでもいいが、少なくともI-Scoverに関わる電気代と通信費とその他の諸々のお金がもったいない。

こんな検索語は禁止ワードにするべきである。禁句である。このようにI-Scoverで何回か検索していると、君はきっと頃合のいい検索結果を得られる検索が身に付く。君が馬鹿でなければ。

文献検索で見つけた文献をどうするのか。これで君の研究者としての価値が問われる。文献を最後まで読んで、その文献の価値を判断するのはサルでもできる。これを概要だけを読んで判断するのがプロである。読む価値ありとした文献をどのように自分の研究に取り入れるかは、君の腕次第である。それは検索よりも少しだけ難しいかも知れない。ここでは君にお祈りメールを出して、終わりにする。

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